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発酵食品に含まれるLHジペプチドがうつ症状抑制に役立つと研究発表

メンタル, 医学, 栄養

発酵食品は、昔から健康に良いと言われています。

最近では腸内環境を改善することで注目されている発酵食品に、あらたにうつ病の改善をする成分が含まれていると研究発表されました。

納豆などの発酵食品に含まれる特定のペプチド(アミノ酸の集合体)が、うつ症状で見られる行動を改善することを神戸大とキリンホールディングスの研究グループがマウスを使った実験で突き止め、明らかにした。うつ病の予防法開発につながることが期待される。論文は9日付で国際学術雑誌の電子版に掲載された。時事ドットコム通信https://www.jiji.com/jc/article?k=2019090900007&g=soc

時事ドットコム通信によると発酵食品に含まれるLHジペプチドがうつ病と関係の深い細胞ミクログリアの活性化を抑制すると発見されたと神戸大などの研究発表が国際学術雑誌の電子版に2019年9月9日に掲載されたそうです。

神戸大学の研究発表ページ
脳内炎症を抑制し、うつ様行動を改善するペプチドを発見

LHジペプチドが含まれる発酵食品

  • 納豆
  • 青カビチーズ
  • 酒粕

スーパーで簡単に手に入る食品でうつ症状が抑制されるなんて嬉しいニュースです。

気分が落ち込んでいるときは、食欲もあまりなく、料理を作る気力もない。(経験者です。。。)

でも、納豆ならコンビニでも手に入るし、すぐ食べることができますね。(もっと早く知りたかった。。。)

カラダの炎症を起こす原因

協会のセミナー「副腎疲労」「アレルギー」などでカラダの炎症についての話はよくでてきます。

カラダの細胞や臓器が炎症を起こす原因は、毎日の生活の中にたくさんあります。

  • 食品からの毒(添加物、トランス脂肪酸、白砂糖、農薬、加工食品など)
  • 有害重金属
  • 活性酸素
  • 薬品
  • タバコ
  • アルコール
  • 腸内フローラの乱れ
  • 酵素不足
  • ストレス
  • 睡眠不足
  • 運動不足

脳内炎症がうつ病の原因なら、ストレスだけがうつ病の原因ではなく、生活習慣全般が関係していることが理解できます。

発酵食品は、酵素が豊富で腸内環境を整えてくれるため、解毒(デトックス)もスムーズになります。うつ病の治療に役立つのも納得です。

成分だけにこだわると危険

この研究は今後の薬の開発に期待という記事もありますが、成分だけを取り出したものには注意が必要だと思っています。例えば、フィンランドショックで有名なβカロチンも、野菜や果物に含まれている状態だと抗酸化物質としてとても有効ですが、βカロチンだけを化学的に作ったりすると、肺がんのリスクを高めてしまう可能性があるという研究データがあります。

βカロチンだけでなく、カテキンやカフェインなども同じような報告があります。

世の中には、カルシウムアップの乳製品やビタミン増量のジュースなども多くでています。私はこういった人工的に作られた一見健康に良さそうなものをなるべく避けるようにしています。

フィンランドショックを知らない時は、健康に良さそうなものが入っているものを選んでいました。どうせ食べるなら、ビタミンアップやカルシウムアップ、アミノ酸増量とかって書いてある方がいいと本気で思っていました。(無知ってこわいですね)

栄養は加工されていない食品から摂ることを多くの先生方が推奨している理由の一つです。

脳の炎症と副腎疲労

副腎疲労を勉強していくと、うつ病と副腎疲労の症状がとてもよく似ています。

副腎疲労の症状

  • 朝がつらくて起きられない。
  • 睡眠時間は充分なのに疲れがとれない。
  • 倦怠感があり生活するだけでも疲れる。
  • 甘い物、塩辛い物、味が濃いものが食べたくなる。
  • カフェインを摂らないと仕事ができない。
  • 慢性の便秘。あるいは下痢などおなかの調子が悪いことが当たり前。
  • 昼間は元気がないが、夜になるとなぜか元気になる。
  • 小さなことでもイライラする。
  • 気持ちが落ち込むことが多い
  • 風邪にかかるとなかなか治らない。
  • 思考力がうまく働かず、記憶があいまいなことが多い。
  • 集中力がない。
  • 気力が出ない。続かない。
  • 性欲を感じない。なくなってきた
  • 月経前症候群(premenstrual syndrome:PMS)がひどい。

うつ病と副腎疲労の症状って似ていませんか?
副腎が疲弊してしまうと炎症が起きやすくなり、なかなか炎症が鎮まらずに長引きます。うつ病の発症が脳の炎症と関係あるのなら、副腎の機能を戻してあげれば、脳の炎症も治りうつ病が治るのも当然ということです。

まとめ

どんどんとカラダの仕組みが解明されてきています。

カラダはいろいろな臓器と連携がうまくいって、正常に動いていることを理解するようになってから、つらい症状だけを一時的に抑える対症療法と根本治療を同時に行っていくことが必要だとわかってきました。

痛みを抑えることは重要です。でもまた同じ痛みが出ないようにするためにカラダの機能をどのように正常化していくのかを考えていくと病気で苦しむ人が減るのではないでしょうか?

私はブルーチーズはあまり好んで食べることはなかったのですが、お気に入りのブルーチーズを見つけます。もちろん、納豆は常備します!

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