エナジードリンク依存症|カフェインの作用と中毒性
エナジードリンクや栄養ドリンクが危険な飲み物だとご存知ですか?
コンビニなどにはたくさんのエナジードリンクが並んでいます。2016年の売り上げは、505億円。まだまだ伸びている市場だそうです。カフェでもカラフルなジュースと混ぜて販売するなど、需要は伸びています。手軽に買えるものにも、危険なものが多くあるのです。
カフェイン中毒で救急搬送される人が5年間で101名 死亡者が3名も出ています。
カフェインの特性を知って、上手く付き合っていきましょう。
エナジードリンクの主成分 カフェインとは
カフェインは中枢神経に働きかけ、下記のような作用があります。
- 覚醒作用
- 解熱鎮痛作用
- 強心作用
- 利尿作用
覚醒作用
眠気が覚める、シャキッとする。この覚醒作用が一番有名な作用です。
カフェインはリラックスさせ、眠気を誘うアデノシンの働きをブロックします。すると覚醒作用のあるドーパミンやグルタミン酸などの興奮性神経伝達物質が制御されなくなるのです。
直接的に眠気を覚ます作用ではなく、興奮状態を助ける働きがあるのです。目覚めのカフェイン、昼食後のカフェインに効果を感じる人が多いのはこのためです。
鎮痛作用
カフェインには一時的な血管収縮作用があり、血流を抑えます。
特に血管が拡張しておこる頭痛に効果があると言われ、頭痛薬を始め市販の鎮痛薬などにも用いられています。
強心作用
カフェインが興奮状態を促すことで、心臓の筋肉の収縮力が増し、血圧や心拍数が増大します。
利尿作用
カフェインには利尿作用があります。これはカフェインが交感神経を刺激し腎臓の血管が拡張を拡張するためです。
お茶などに利尿作用があるのはこのためです。
ただし、違う見方をすれば、カフェインを含む飲み物は利尿作用があるため、水分補給には向かないとも言えます。
カフェインの取り過ぎは「低カリウム血症になる原因の一つと考えられる」
カリウムの血中濃度が下がると不整脈や筋肉の細胞が壊れる現象などが起き、最悪の場合、死亡することもある。
カフェインは利尿作用があるため、カルシウム不足の人が過剰摂取すると、カルシウムが多く体外に排出され、骨粗しょう症になる可能性が高まるといわれる。
肝機能が弱い人は、高血圧になるリスクも上昇する。
カフェインの副作用
頭痛
カフェインは頭痛を抑えるんじゃなかったの?と矛盾しているように思いますが、これはカフェインには一時的に血管収縮作用があり、頭痛をおさえます。しかしその作用がなくなることで一気に血管が拡張するためにおこる頭痛を起こすのです。
心拍数の上昇
これは強心作用がマイナスに働くことで、人によってはプラス作用、マイナス作用になるのです。心拍数が上がり、胸がドキドキするなどの症状が現れます。
不眠
興奮状態をサポートするカフェインには、眠れないという副作用があるのは当たり前ですね。
寝つきが悪い人は夕方からのカフェイン摂取には注意が必要です。
ミネラルが不足しやすい
カフェインには利尿作用があるため、カルシウムやカリウムなどのミネラルが排出されやすくなります。カリウム不足は不整脈、筋肉を壊すなどのリスクがあります。
また、カルシウム不足は骨粗しょう症を増長する可能性があります。
脱水・熱中症
カフェインの利尿作用が水分不足を引き起こします。
カフェインを含む飲み物は水分補給には向かないのです。水分をお茶やコーヒーで補給しているつもりでも、体内は脱水状態になりやすいので注意しましょう。
カフェインの禁断症状
毎日のように大量摂取することでどんどんカフェインを欲するようになります。
麻薬と似ていますね。
摂取をやめると下記のような禁断症状が出てきます。
- 急激な眠気に襲われる
- 頭痛
- 神経過敏
- やる気が出ない
- 集中力の低下
毎日、大量のカフェインを摂取している人は禁断症状が現れます。少しずつ減らしていくことで禁断症状は抑えられます。
エナジードリンクの人工甘味料にも依存性がある
エナジードリンクには、カフェインだけでなく、人工甘味料も多く使用されています。この人工甘味料にも依存性があり、禁断症状を増長しています。
エナジードリンクを無糖のコーヒーやお茶に変えていき、カフェインと人工甘味料の摂取量を少しずつコントロールしていきましょう。
まとめ
エナジードリンクは脳の働きをコントロールして、一時的に元気が出るような錯覚を起こす飲み物です。
エナジードリンクが栄養を与え、疲れを取り元気になる飲み物ではないのです。
エナジードリンクを毎日何本も飲んだり、お酒と一緒に飲むことはカラダに大きな負担をかけているのです。
私はお茶もコーヒーも大好きで1日数杯必ず飲んでいます。
しかし、エナジードリンクは飲みません。(昔は副作用を知らずによく飲んでいました。)
現在は人工甘味料とカフェインの組み合わせが怖いから飲みません。
コーヒーも紅茶も日本茶も大好きなのでこれからも、カフェインと上手く付き合っていきます。
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