やる気が出なくてだるい原因はなに?カラダの仕組みを知って今日からできる対処法
やる気が出ない。
だるくて動きたくない。
誰にもそんな時はありますが、日常的に続くようならエネルギー不足かもしれません。
毎日、たくさん食べてるし、痩せなくて困っているぐらいという方でも、カロリーは足りていても、カラダを動かすために必要な栄養素が足りていないことが多くあります。
カラダの元気の源の細胞内にあるエネルギー発電所「ミトコンドリア」では、エネルギーを発電するのにマグネシウムが不可欠です。
マグネシウム不足になっていないか生活を振り返ってみてください。
下のチェックリスト あなたはいくつチェクがつきますか?
マグネシウム不足チェックリスト
こんな症状ありませんか?
- 寝ても疲れが取れない
- なんだか鬱っぽい
- 眠れない日が続く
- 便秘しやすい
- 甘いお菓子が食べたくなる|我慢できない
- 足がつって夜中に目が覚める
- 胃がムカムカすることが多い
- 偏頭痛がある
- 骨が弱い|骨折しやすい
こんな生活習慣ありませんか?
- お酒をよく飲む
- 胃薬を常用している
- 経口避妊薬|ピルを服用している
- コンビニ食や外食が多い
- ハードな運動をしている
- ストレスが多い生活をしている
- 野菜や果物を食べない
- 副腎皮質ホルモンの薬を飲んでいる
いくつチェックがつきましたか?
マグネシウムの働き
マグネシウム不足だとなぜ「だるくて動きたくない。」「やる気が出ない。」など、病気ではないけどカラダが不調というつらい症状が現れるのでしょうか?
マグネシウムは300種以上の酵素反応を補助しています。カラダ中で使われている重要なミネラルの1つだからです。
やる気が出ないのは、マグネシウム不足でエネルギーを作り出せないと考えることができます。食事をしていても、その食事からカラダを動かすためにエネルギーに変換できないなら、だるくてやる気が出ないのは当然です。
カラダのエネルギーの源「ATP(アデノシン三リン酸)」は糖を原料とし、ミトコンドリアで作られています。この時にマグネシウムが足りないとエネルギー代謝酵素がうまく働けずにエネルギーの源「ATP(アデノシン三リン酸)」が作れないのです。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Ja-CellRespiration.svg
エネルギー不足を感じて、甘いものを食べてもマグネシウムが足りなければエネルギーには変換されません。
もちろん、肉を食べても一般の人はルフィのようにエネルギーに変換できません 笑
マグネシウムの1日の必要量と推奨量
必要量 | 推奨量 | |
30代から40代 男性 | 310mg | 370mg |
30代から40代 女性 | 240mg | 290mg |
年齢だけでなく、体重や筋肉量、吸収率などの個人差があるため、下痢を起こさない耐容上限を自身でみつけるのがいいようです。
毎日少しずつ調整しながら自分のカラダに合わせた量を摂取しましょう。
便が緩くならない程度が一番わかりやすいかもしれません。
耐容上限量の設定方法 食品以外からのマグネシウムの過剰摂取によって起こる初期の好ましくない影響は下痢である。 多くの人では何も起こらないようなマグネシウム摂取量であっても、軽度の一過性下痢が起こるこ とがある。それゆえ、下痢の発症の有無がマグネシウムの耐容上限量を決めるための最も確かな指 標になると考えられる。下痢の発症を生体指標とすると、欧米諸国からの報告に基づき、成人にお けるサプリメント等からのマグネシウム摂取による最低健康障害発現量を 360 mg/日とするのが適 当と考えられる 126─129)。ただし、日本人における報告はない。マグネシウムの過剰摂取によって生 じる下痢が穏やかなものであり、可逆的であることを考えると、不確実性因子は例外的に 1 に近い 値にしてもよいと考えられる。アメリカ・カナダの食事摂取基準でも同様の考え方を採用して、最 低健康障害発現量を 360 mg/日(体重換算すると 5 mg/kg 体重/日)とした上で、不確実性因子を ほぼ 1 として、成人並びに小児(ただし、8 歳以上)について、耐容上限量を 350 mg/日としてい る 110)。この考え方を採用し、サプリメント等、通常の食品以外からの摂取量の耐容上限量を、成 人の場合 350 mg/日、小児では 5 mg/kg 体重/日とした。 なお、サプリメント以外の通常の食品からのマグネシウムの過剰摂取によって好ましくない健康 影響が発生したとする報告は見当たらないため、通常の食品からの摂取量の耐容上限量は設定しな かった。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」 策定検討会報告書より
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000114400.pdf P.262
マグネシウムの吸収を阻害する因子
- 消化管の状態
- 副甲状腺ホルモン
- 脱水症状
- カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム
- 鉄剤
- 医薬品
- 添加物(リン酸塩)
マグネシウムを多く含む食品
- 玄米
- ナッツ類
- 豆類
- ごま
- アボガド
- 納豆
- 海藻類
- 魚
- 蕎麦
- 緑色の野菜
- 果物
- カカオ
まとめ
現代人は加工食品の普及で慢性的なミネラル不足といわれています。そして毎日多くのストレスに晒され、カラダはダメージを受けています。
なんだかだるい。やる気が出ない。憂鬱な気分が続く。そんな時は、ストレスのせいかな?忙しかったから?年齢のせい?などだけでなく、毎日の食生活でカラダに必要な栄養素が足りているかをチェックしてみてください。
カラダは一生懸命がんばって毎日働いてくれています。そんな健気にがんばってくれているカラダにビタミン、ミネラルなどの栄養素のご褒美をあげましょう。
私も今日、口にしたものを思い出してもミネラル不足だなと反省。外食が多い分、手軽につまめるナッツ類や果物はいつも切らさないようにしています。そして玄米をメインにしています。
あれもこれもダメと大きな規制をせず、カラダが喜ぶものを意識して選んでいくこと。好きなものを食べ続けるためにできることを取り入れています。
今回はマグネシウムについてまとめましたが、マグネシウムだけではもちろんカラダは機能しません。
どうしても、簡単な○○だけ!これだけで!なんていう言葉に誘惑されてしまいます。カラダの仕組みを知ることで、各栄養素の必要性がわかり、たくさんある情報に惑わされなくなります。
溢れる情報に惑わされたくない人はカラダの仕組みは毎月ドクターセミナーで一緒に学びましょう。
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